言うまでもなく日本の中世史研究を代表する網野善彦氏の著作。 初版は1974年。網野氏はまだ40代半ば。 中世の真ん中に、日本歴史全体に関わるとてつもなく大きなドラマがあった。 登場する多種多彩な人物と地域。 交錯する意識と感情、さらにそれらの透徹した関係性。 その後網野氏は中世史研究に衝撃を与えた著作を次々に発表していくが、 この本にはそれらのエッセンスがちりばめられており、 しかも「無縁・公界・楽」に代表される網野史観の中に否応無しにとりこまれてしまう魅力があった。 高校の教科書には載ってないことばかり、どころではなかった。 頁を繰るのももどかしいほどドキドキして読んだ記憶があります。