各自、自分の実測しているものの特徴を、そのものを観察して、関係文献を探索して、インターネットも活用して書いてください(インターネットの利用にはこのページも参照してください)。これが、モノからどれだけ歴史情報を抽出できるかのとても大切な勉強になります。
 書いてもらう例は下記の通りですが、遺物を探しに行った歴史資料館収蔵庫などで、いろいろな発掘の報告書を見て、そこに書いてある遺物の説明も参考にして、さらに項目を増やしたり、内容を充実させてもらうといっそう良いです。
 なお参考までに、一般的には、たくさん書けば書くほど、その人はそのモノからたくさんの歴史情報を取り出したとして、高い評価が得られるとされています。

 (1)そのやきものについての一般的な説明 例:灰釉陶器とはどういったものか
 (2)おおまかな時代 例:平安時代後期
 (3)形の特徴 例:体部は緩やかに彎曲して立ち上がる
 (4)焼きの特徴 例:一部が生焼けになっている
 (5)作り方の特徴 例:粘土紐の巻き上げで、外面は体部下半を削る
 (6)色や模様の特徴 例:唐草文が赤色の顔料で描かれる
 (7)こまかな年代 例:1680〜1710年(大橋康二氏の研究による)
 (8)どこで焼かれたものか 例:種子島の大里窯3号
 (9)なにに使われたものか 例:酒を入れる甕
 (10)そのやきものについて関係するこれまでの研究 森浩一2002「地域学のすすめ」岩波新書

参考文献は、図書館のDOORS検索で「陶磁」としてでてくるものから調べるなど工夫をしましょう。
なお、下記の文献はいずれも図書館にあります。

角川日本陶磁大辞典 / 矢部良明編集代表||東京 : 角川書店 , 2002.8
陶磁用語辞典 / 雄山閣編||東京 : 雄山閣出版 , 1972.1
窯業 / 田辺昭三 [ほか] 執筆||日本評論社 , 1984.12
土師器・須恵器の知識 / 玉口時雄,小金井靖著||東京 : 東京美術 , 1998.11
和泉陶邑窯出土須恵器の型式編年 / 中村浩著||東京 : 芙蓉書房出版 , 2001.2
須恵器 / 中村浩著||東京 : ニュー・サイエンス社 , 1980
須恵器 : 研究入門 / 中村浩著||東京 : 柏書房 , 1990.4
『古墳のための年代学 (クロノロジー)』 : 近畿の古式土師器と初期埴輪 : 秋季特
別展 / 奈良県立橿原考古学研究所 附属博物館編||[橿原] : 奈良県立橿原考古学研
究所附属博物館 , 1999.10
土師器と須恵器||東京 : 雄山閣 , 1991.5
日本陶磁大系 / 小山冨士夫[ほか]編||東京 : 平凡社
日本の民窯 / 岡村吉右衛門著||東京 : 平凡社 , 1972.8
九州陶磁の編年 : 九州近世陶磁学会10周年記念||[有田町 (佐賀県)] : 九州近世陶
磁学会 , 2000.2
京焼||東京 : 中央公論社 , 1975
江戸の食文化 / 江戸遺跡研究会編||東京 : 吉川弘文館 , 1992.1
江戸の中の中世 月刊 歴史手帖 9408 第22巻8号
 (江戸の中の中世・中世から近世の大坂・江戸時代人骨にみる中世のなごり・江戸時代の食生活の中の中世・江戸の茶碗・近世都市江戸の成立と焙烙・奥出雲の近世企業たたらとそこから垣間見る中世)
肥前陶磁 / 大橋康二著||東京 : ニュー・サイエンス社 , 1989.10
などなど