同志社大学には、現代社会に生きるわたしたち学ばなければならない、あらゆる分野の歴史がつまっている。
 新町キャンパスは、五摂家の筆頭として、平安時代以来、関白・摂政に任ぜられた名家、近衛家の別宅であり、大学会館は室町将軍邸、通称「花御所」の一角で、足利義満・義教・義政など、国家のリーダーが、ここを住まいとした。
 今出川キャンパスは、室町時代においては、やはり足利義満が建立し、禅院の最高位として京都五山の中心を担った相国寺の旧境内の一部にあり、幕末には坂本龍馬や西郷隆盛により、討幕運動を大きく進めるきっかけとなった薩長同盟が、この地にあった薩摩藩邸で結ばれたと言われる。
 京田辺キャンパスも同様で、キャンパスの周辺には、仁徳天皇皇后の磐之姫と継体天皇の宮室(筒城宮)にかかわる伝説がある。それを物語るように、京田辺市は南山城の中でも遺跡の集中する地域として有名で、キャンパス内にも、弥生時代から室町時代の遺跡が保存されている。
 京田辺キャンパスと今出川キャンパスで学ぶことにより、私たちは、私たちが生きてきた歴史を実大で体験し、未来を切り拓いて行くことに対する責任と自覚と可能性を実感するのである。だから何も考えずにキャンパスを歩いていてはいけない。日本国内のどこに、これだけ歴史と深くかかわっている大学があるだろうか。
 同志社大学では、これらの貴重な歴史遺産をひろく社会に還元すべく、最先端の知見をもちいて、その調査・研究と教育をおこなっている。