1988年は20代をまとめる意味でいくつもの作品を発表しました。
まずは「模倣系土器生産の展開(実はこれを正題にしたつもりだったんですが)」から、卒論でまとめた京都型土師器皿の編年表(なおよく京都系という言葉を聞きますが、これはあくまで、京都以外の地でみつかって、京都の方の土師器皿と似ているなあ、といった表現の意味なので、京都で出土した土師器皿の場合は、もちろん京都系とは言いません。)
ちなみにその後の古代学協会の論考で、どの遺構の資料を基準資料としているかをしっかり読みとれば、とくに戦国期以降の時期の安易な思いこみや勉強不足は避けられます。
同じ論文の中でやはり浮かばれないのがこれ。いまだにこれ以上、褐色系と白色系の土師器皿の法量変化と分化を表現したものは無いと思うんだけれど。これからの人はぜひ見てください。
やはり同じ論文の中で、編年表ではないけれど、京都市内から出土する遺物の定量分析をおこなっています。25年単位で、500位の遺構を調べて、陶磁器の種類毎に、出ているか出ていないかをポイントにしたものです。詳細は論文をみてください。それでできたグラフが14世紀を過渡期として、大きく陶磁器の様相の変わったことをわかりやすく示しました。また15世紀の京都で陶磁器の出土量が著しく落ち込むことも指摘していました。
平城宮の土器の変遷
平安京の土器の変遷(9〜11世紀前半)
中世京都の土器の変遷(11世紀後半〜14世紀はじめ)
中世京都の土器の変遷(14世紀後半〜16世紀はじめ)
中近世京都の土器の変遷(16世紀から18世紀)
1091年の土器
いまさらと お思いの方も多いかと思いますが、これから という方も多いと思いますので、過去を引きずるつもりはありませんが、一応、学史として、これまでつくってきた 編年表を公開していきます。