発掘調査の報告書は、その遺跡に対する情報を公開・共有化し、それによってその遺跡に対する研究が、多くの人々によって深められることを目的としています。
そのために必要な情報は、直裁に言うと遺跡そのもの。情報をキーワードにすると、なにがどこからどのようにどのくらい発見されたかです。

1、何が発見されたか(遺物)
(1)遺物の遺構単位または包含層の近いもの単位でのまとめる
(2)それぞれの単位で接合試験をする
(3)報告書掲載用遺物をピックアップする
(4)実測およびトレース
(5)実測遺物登録番号を付与する
(6)遺物実測図を遺構単位や包含層のちかいもの単位でまとめる
(7)実測遺物の種類を音声入力により記録
(8)年明けに佐賀県九州陶磁文化館の大橋さんと
   瀬戸市埋蔵文化時センターの藤沢さんを呼んで遺物の詳細鑑定をしてもらう
(9)報告書体裁にあわせて写真撮影をおこなう

2、どこからどのように発見されたか(遺構)
(1)個々の遺構図面および遺構写真の一覧表を作成する
(2)実測遺物のある遺構を抽出する
(3)実測遺物図面のある遺構を全体図に仮プロットする
(4)実測遺物のある遺構の詳細図面(または遺物の出土状況図)と
   写真(同左)を抜き出す(報告書編集用に)

3、どのくらい発見されたか。(遺物)
 指定する遺構で、出土遺物の種類を分けて数える

4、報告書用の編集をおこなう
 1の(6)〜(9)と2の(3)・(4)を順番に頁に貼り付けていく

5、1〜3の情報により、どのような歴史復原が可能なのかを提案する。
 これがいわゆる考察

6、歴史遺産活用の作業をおこなう
(1)石膏を入れるなど。
(2)遺物や図面や写真の問い合わせに対応できるような、収納・管理システムを整える。
報告書について