新宗谷館跡の概要
新宗谷館跡はしそがたにやかたあと、と読みますが、普賢寺谷(ふげんじだに)館群の最も東のグループに入ります。尾根を削りだした平坦面は、以前は4つと思われていましたが、この数年の調査で、少なくとも8つはあることがわかっています。このうち最もおおきな平坦面は、50m×30mくらいの台形をしています。この50mという数字は、古代の条里地割の基準とした109mのほぼ半分ですが、この数字は各地でみられる中世館で領主に準じるクラスの規模にあたります。またこの平坦面はそのまわりの4辺のうち3辺を土塁で囲まれており、さらにそのうちの一カ所は土塁がとぎれて入り口のようになっています。平坦面をくわしくみると、時期はわかりませんが、ひとつの隅には井戸跡があり、その周辺はまわりより少し低くなっています。もしかしたら庭園の池跡ではないでしょうか。そうすると庭を見渡す形で広間があって、その奥には座敷と台所につながる廊下が続く・・・さて、発掘でなにがみつかるか。知恵と体力を遺跡にぶつけましょう。